岩波新書の全5巻の歴史通史シリーズ
中華の成立 唐代まで(渡辺信一郎)シリーズ中国の歴史1 岩波新書 を読んだ。
新石器時代から唐代末まで、コンパクトにまとめられた新書版通史
戦史中心の読み物ではなく、教科書的な叙述
あとがきで著者が述べているとおり、思想、宗教、文学、芸術史は分量的な制限から割愛したようだが、それでも200ページと少しの新書なのに読み切るのに1か月以上かかってしまった。
法制史、統治機構、税制、経済史に詳しく、王朝の交代にばかり目が行きがちな中国史について蒙が啓かれること多々
高校時代に習った懐かしい歴史の単語
郡国制から郡県制への移行の実態、租庸調は実際には租調役であった、節度使がもうけられた経緯などなど
歴史の知識が次々にブラッシュアップされていくのは爽快
巻末の索引、年表、参考文献もしっかりしていて、ああやっぱりこういうのは紙で購入するモノだなあと実感
これは全巻揃えたくなる。