トマス・アクィナスの神学大全 (創文社)

YouTubeに、トマス・アクィナス神学大全翻訳事業のドキュメント番組が上がっていましたね。今まで気づかなかった。(*^_^*)

刊行開始が1963年、全集完結が2012年と50年近くにわたる大事業、翻訳者には高田三郎山田晶稲垣良典とそうそうたるメンバーを揃えつつ、当初の予想よりも30年以上長くかかってしまったとのこと、病を抱えつつも長命だった創業者が全集の完結を見届けることができたのが感動的。

創業者は丸山真男に「あんたの会社が潰れても、この事業は歴史に残るよ」と言われたとか。丸山真男にこんなこと言われたら、やめられないよね。

京都にある聖トマス学院が翻訳事業の中心になっていたようで、研究室の雰囲気はこぢんまりした学習塾のよう、歴代翻訳者の木製の名札が入り口にかかっていたりして、一度入ってみたいなあ。

僕の人生の残り時間をすべてかけても、とても全巻を読み切ることができませんが、2,3巻は手元に置きたいと思いました。

関連動画で、この翻訳事業完成記念講演会で渡部昇一氏が、氏もとても全巻は読み切れないが、チェスタートンのトマス・アクィナス本は愛読していて、これを読めば全巻読んだも同然だとのこと。トマス・アクィナスのアンチョコか・・・このペーバーバックも手に入れたいですな。