キングジムのポメラDM30を3か月使用した感想など

テキスト入力に特化したデジタルメモデバイスキングジムポメラDM30を3か月ほど使用したので、その感想を書きます。

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キングジムポメラシリーズは、2008年のDM10からはじまり、そのお弁当箱のような外観と独特の折りたたみ式キーボードを擁してガジェット好きなユーザーの心を捉え、進化版であるDM20、廉価版のDM5、ガンダムモデルDM11Gを生み出した後、DM100でクラムシェル型に生まれ変わって、現在の最速タイプがDM200となっています。

そして、2018年に折りたたみ式キーボードファンの要望を受けて登場したのがDM30というわけです。

外観は156mm(W)、126mm(D)、33mm(H)、450g(電池含まず)で使用する際は286mm(W)、131mm(D)変化。

インターフェースは、USB2.0を1つとSDカードスロットがあります。

単3アルカリ電池2本で駆動しますが、別にバックアップ電源でリチウムコイン電池が1つ必要となります。

JIS配列のキーボードを擁し、キーピッチは17mmを確保、電池寿命は20時間となっていますが、実際に使用するともう少し持ちますね。

キーの打ち心地は十分でタッチタイプも問題ありません。ただ、処理速度がいまいちで気分よく打ちながらタイピングスピードが増してくると、文字変換が追いつかず、取りこぼしが出てきます。

ビジネス環境の第一線で使用する方には、DM200をお勧めします。

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【良い点】

・手帳を開く感覚で蓋を開ければ即テキスト入力が可能

・6インチの電子ペーパーディスプレイで目に優しい

・ネットを見たり、ゲームしたりといった誘惑に陥らずにすむ

・f2キーで日付と時刻が入力されるのは地味に嬉しい

・ビジネスバッグにぽんと放り込んで満員の電車内でも安心(一般のクラムシェル型PCだと、たわんでしまわないかと不安になります)

【悪い点】

・日本語変換が雑(PC用のATOKとは別物です)

・キーボードのギミックが絶妙すぎて落としたりしたら即壊れそう

・天板が滑りやすくて持ちにくい(僕はパーマセルテープを貼り付けました)

・通常のキー配列ではデリートキーがあるべきところが、なんと電源ボタン。

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(テキスト入力中にうっかり電源オフになったこと10回以上。今でも慣れません)

・スリープから復帰するとカーソルがページの先頭に戻ってしまう(いつの時代のワードプロセッサですか!)

・3行も入力すると、背景にうっすらと文字が二重写し電子ペーパーの宿命)

とまあ、こんなところでしょうか。

なんだか悪いところの方が多いようですが、僕自身は気に入って使っています。

1990年代半ばの、まさにパソコンに駆逐されつつあったワープロ専用機が、今ポケットサイズで蘇った感があり、癒やされるんですよね(ポケットには絶対入りませんが)